50歳の時、洋裁、編み物、トールペイント、アートフラワーなどの経験があったので手芸店でパートを始めましたが、担当になったのは、唯一経験がなかったビーズ売り場！

お客様にビーズの名前を言われてもどれかわからず、作り方を訊ねられても答えることができない状況でした。そこで、一念発起して、パートが休みの日に、通常１年半のコースを４か月で学べる短期集中講座でビーズアクセサリーの講師資格を取得。ハードでしたがアクセサリー作りが楽しく、その後紹介されたワイヤーアクセサリー講座に通い、講師資格取得。

ワイヤーがあれば留め金具も、チェーンさえもいらない。
使い方一つでドレッシーなデザインから、カジュアルなデザインのアクセサリーもできる。
またワイヤーを使い分けることによって、立体的な雑貨を創ることも、ワイヤーで線を描きビーズで色をつければ絵も描ける。

そんなワイヤーに魅了され、独自のワイヤーアートを確立し、オリジナル作品を次々に創り、販売を始めました。

パートをしながらワイヤーアート講習会を開催し、休日には様々な手作り市に出展し作品販売。

多忙を極めている、だんだん原因不明の体調不良と体中の痛みに襲われるように…..
病院を転々とした結果、線維筋痛症と診断されました。

そこでパートを辞め、少しゆっくりと時間を過ごすことに～

その時に出会ったのが、ガーデンクオーツ。
そのガーデンクオーツをいつも身につけていたいと始めたのが、ワイヤーラッピング。

それから、素敵な天然石を見つけては、その天然石の魅力を引き出すように、ラッピングすることが楽しくて～

天然石をいかに美しく輝かせるかを考えながら作品を生み出す喜び。
その作品を届けたときのお客様の輝くような笑顔に出会える嬉しさ。

ワクワクしながら作品創りに没頭していると、嘘のように線維筋痛症の症状がなくなっていました。

その時、楽しく夢中になることがあるって、本当に素晴らしく大切なことだと実感しました。

だから、多くの人に夢中になる何かを見つけてほしいと思い、その一つの候補にジュエリー創りがあるなら、お手伝いしたいと思っています。

65歳以上の高齢者で認知症を患っている人は、
2025年には約730万人になると推測され、
高齢者の約5人に1人が認知症という時代が訪れようとしています。

でも、その一方で、高齢の方でも、元気にイキイキ自分の人生を楽しんでおられる方もたくさんおられます。

その違いが何かと考えた時、やはり好きなことがある、夢中になれることがある、楽しみをお持ちだという方はとてもお元気だと思います。

また、以前、ライフスペースの広さ、豊かな社会的つながりは、アルツハイマー病の進行を遅らせるためにとても重要で、多くの人と出会い、どんどん新しいことにチャレンジすることで、脳が活性化するということも聞きました。

ぜひ、天然石ワイヤーアートジュエリー制作が、楽しみを見つけてもらう一つのきっかけになればいいなと思います。
また、計画中のアトリエでたくさんの方の、楽しみ・喜びを見つけてもらうきっかけの場になることを願っています