人気の高い天然石アクセサリー。
一言に天然石アクセサリーと言っても、使われている天然石は様々で、またアクセサリーも色々な種類があります。
穴の空いている天然石なら繋いでいくことで、気軽にアクセサリーにできますが、やはり天然石は穴があいていない方が、その美しさやパワーが損なわれないような気がします。
今回は、穴のあいた天然石で作るアクセサリーと、穴無しの天然石をアクセサリーにする方法を、 人気の作家さんの作品も例にあげてお伝えします。
きっと天然石好きのあなたにぴったりの加工方法が分かりますので、最後までお読みくださいね。
穴のある天然石で作るアクセサリー
・天然石ビーズ
天然石に穴あけ加工されたビーズ状のものなら、ゴムを通して、手首サイズに好きな天然石を組み合わせてブレスレットを創る事は簡単です。
また、市販のアクセサリーパーツや9ピンやTピンを利用し、繋いだりしながら、好きなデザインに仕上げるのも、基本を知れば比較的簡単に作ることができます。
・穴あけ加工を依頼
穴のない天然石でも穴をあけて、紐を通して気軽にペンダントにして、身につけたいと考えた場合、下記のお店で天然石に穴あけ加工をしてくれるので、依頼して穴を開けてもらうことができます。
穴のない天然石の加工法
では、穴をあけないでお気に入りの天然石を、アクセサリーにして身に付けるにはどうしたらいいのでしょうか?
代表的なところでは、金属、ワイヤー、紐などの素材を用い、アクセサリーを作ることができます。
それぞれに特徴があるので、それを理解すると、どのようなことを目標に、どのような仕上がりを求めて、どのように学ぶのか、選択肢が変わるはずです。
あなたのお気に入りの天然石が穴のないものならこれを参考に、あなたに合った方法を選んで、素敵なアクセサリー作りにチャレンジしていただきたいと思います。
・彫金
彫金の技法は2種類あります。
ひとつは伝統的な技法で、金属などの素材をカットし、削り、彫刻して装飾したり、ろう付けしたりして、形状を作って、磨き仕上げをする方法。
もうひとつはロストワックス技法。こちらは、ワックスで原型を作り、原型を石膏に埋没させ、炉でワックスを溶かし、出来た空洞に金属を流し込み、出来た金属に、天然石をセッティングし仕上げ磨きする。
どちらも本格的なジュエリーを作ることができます。
※ 伝統的な技法で作られた 金属工芸MASUDAさんの作品 http://masuda.shop-pro.jp/
※ ロストワックス技法による somonさんの作品 http://www.somon.jp/
メリット
・プラチナ、ゴールド、シルバーなどの素材を使用することで、本格的なアクセサリーが作れる
・高級感あるジェリーを創ることができ、長期に使える
・自分の創りたいものを形にすることができる
・デザイン性のあるものも自由に作ることができる
デメリット
・専用の道具が必要
・材料や工具に経費がかかる
・大きな工具などが必要な場合は、作業スペースが必要になる
・バーナーなどを使う場合、専用スペースが必要になる
・ロストワックスで型を作る場合は、鋳造を依頼しなければならない
技術を習得する方法
ワークショップなどで体験もできますが、やはり、彫金教室や専門の学校で、しっかりと学ぶことが必要になります。
また、教室に通えば工具なども使用することができ、基礎を学びながら、しっかりとした技術を磨くことができます。
・マクラメ編み
マクラメ編みとは、紐を結んだり編んだりしながら、装飾的な模様をつける技法です。ミサンガなどもマクラメ編みです。
基本的な平編みや捻り編みの他、タッチング結びなどを利用しフレーム編みすることで、天然石を包むことができ、編み方でデザインは広がり、使う紐により、表情を変えることもできます。
※RimLemCrystalsさんの作品 https://www.rimlem.com/
※Sphereさんの作品 http://sphereworld.net/
(マクラメ教室開催されています)
メリット
・紐があれば出来るので、材料費が安い
・日常生活で使う道具があれば作成できるので、特別な工具の購入が必要ではない
・狭いスペースでも出来、気軽に始めることができる
・金属アレルギーの方も安心して使える
・編み方しだいで、デザイン性のあるものもできる
デメリット
・カジュアルなイメージが強い
技術を習得する方法
簡単な平編みなどなら、本やインターネットを見ながらでも始めることが出来るでしょう。
でも、やはり様々な編み方や石包をしたいなら、まずは、ワークショップや教室で正しい技術を学ぶことをおすすめします。
ただ、特別な工具が必要でないため、基礎をしっかり学べば、自宅でも比較的簡単に作れるようになります。
・ワイヤーラッピング
どんな形の天然石でもワイヤーを使えば自由に包むことができ、アクセサリーにすることができます。
使用するワイヤーの素材も種類も様々で、いわゆる普通のラウンドワイヤーとスクエアワイヤー(断面が四角)では、仕上がるイメージも変わります。
それらを使い分けることにより、カジュアルで普段使いしやすいようなシンプルなアクセサリーから、華奢で可愛いアクセサリー、ワイヤーワークを生かした個性的なアクセサリー、おしゃれで高級感のあるジュエリーまで、思いのままに手軽に自由に作ることができることができます。
※様々な種類のワイヤーで創ったTesoro mioの作品
(大阪府枚方市でワイヤーアートジュエリーアーティストレッスン開催中)
※ワイヤーマニア紫月さんの作品 https://ameblo.jp/viortmoon/
※LOVE SYMPHONYさんの作品 https://www.love-symphony.net/
(認定講座開催されています)
メリット
・ワイヤーと基本の工具(ニッパー・平ペンチ・丸ペンチ)で、気軽に始められる
・使うワイヤーにより、カジュアルなものから高級感あるアクセサリーまで作れる
・様々な技法により、シンプルなものから、凝ったデザインのものまでデザインの自由度が大きく、作り手の個性を出すことができる
・天然石メインのデザインやワイヤーワークメインのデザインなど、オリジナル性を出したアクセサリーが作れる
デメリット
・ワイヤーデザインにより、型崩れしやすいことがある
・先の処理を正しくしていないと、先が引っかかることがある
・彫金に比べ、デザインの限界がある
・デザインによるが、太さの違う多数のワイヤーが必要になる場合がある
技術を習得する方法
ワイヤーは自由度が高いので、簡単なものなら、本や、インターネットの動画などを見て、見よう見まねで作ることはできます。
ただ、細かいニュアンスなどを理解するのは、やはり難しいでしょう。
また、簡単な作品なら、ワークショップや単発の講習を受けて作れるようになります。
でも、やはり基本の技術をしっかり身に付けて、ワイヤーアートジュエリーと呼べるものを作りたいなら、教室に通い、正しい技術を身につけることをおすすめします。
でも、ハイグレードなワイヤーアートジュエリーと呼べるものを作りたいなら、基本の技術をしっかり身に付けておくことが必要で、そのためには、やはり教室に通うことがおすすめします。教室で様々な技法を学ぶことにより、使えるワイヤーワークが広がり、自分らしいオリジナルのアクセサリーを作りだせるようになります。
まとめ
彫金、マクラメ編み、ワイヤーラッピングなど、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
その特徴を知ることで、少し手軽に趣味として始めたいのか、本格的に学んで仕事にしたいのか、そこにかける費用や時間がどれだけあるのかによって、選択は随分と変わります。
また、本やインターネットなどで独学で学ぶとき、自分で作って楽しむために利用するのは問題ありませんが、そのまま販売すると著作権などの問題も発生するので注意が必要です。
何よりも、ご自身がどんな天然石アクセサリーを作りたいのかによって、方向性は変わってくると思います。
是非、ご自身に合った方法で学び、お気に入りの天然石で、オリジナルの素敵な天然石アクセサリーを作っていただきたいと思います。
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